薬
①ストラテラ
②インチュニブ(小児)
③コンサータ 依存性有
④ビバンセ 依存性有
ADHD薬 の比較
中枢神経刺激薬は不眠傾向、非中枢神経刺激薬は傾眠傾向があります。
●中枢神経刺激薬( ビバンセ と コンサータ )
依存性あり
★ビバンセカプセル(有効成分:リスデキサンフェタミン)
主に脳内のドパミンとノルアドレナリンの遊離促進・再取り込み阻害することで作用する。
効果は優れているが、副作用が出やすいかもしれない。
★コンサータ(有効成分:メチルフェニデート)
主に脳内のドパミンやノルアドレナリンの再取り込みを阻害することで作用する。
不眠の副作用への対応のため、基本的に午前中に服用する。
登録医師以外は処方できないので、登録医であるかどうかコンサータ錠 適正流通管理委員会へ確認が必要。
また、登録調剤薬局でしか調剤は出来ません。
食欲減退の副作用で、処方変更になる例が多い印象があります。
●非中枢神経刺激薬( ストラテラ と インチュニブ )
依存性なし
ストラテラ(有効成分:アトモキセチン)
主に脳内のノルアドレナリンの再取り込みを阻害することで作用する。
眼球刺激性があるので、カプセルを空けないように注意。液剤も同様。
効果が出るのに一ヶ月程度かかる。
唯一、液剤があるので、錠剤やカプセルが飲みにくい人にも選択しやすい。
CYP2D6にて代謝されるので併用薬に注意が必要。
副作用の訴えは少ないが、効果不十分で処方変更になる例が多い印象です。
インチュニブ(有効成分:グアンファシン)
主に脳内のアドレナリンα2A受容体を刺激し、交感神経を抑制することで作用する。
日本では2017年5月から使用が可能になった。
小児のAD/HDにのみ適応がある。
用量変更時などは、血圧や脈拍などの検査が必要。
CYP3A4、CYP3A5で代謝されるので、相互作用に気をつけるべきもの(薬や飲食物)が多数存在する。
血圧低下の副作用で治療中止になる例が多い印象です。
添付文書によると、傾眠の副作用は57.5%となっていますが、印象としてはもっと少ないです。
コンサータ(ヤンセン)
朝投与
18歳未満 18mgより開始 54mgまで投与可
18歳以上 18mgより開始 72mgまで投与可
注意 MAO阻害剤(抗パーキンソン薬)は併用禁忌
ADHD
注意欠陥・多動性障害(ちゅういけっかん・たどうせいしょうがい、英: attention deficit hyperactivity disorder、ADHD)は、多動性、不注意、衝動性を症状の特徴とする発達障害もしくは行動障害である。
ICD-10では多動性障害(英: hyperkinetic disorder)
社会適応が困難となり、「生きにくさ」を感じている患者さんは、治療の対象となる
社会適応満足度が重要
自己評価の低さを改善し、「存在感」を獲得させてあげる。
小学校時代の通知表に「気が散る」「落ち着きが無い」というコメントが多い
●ADHDと診断されて、患者さんの反応
自分が今まで悩んでいた事や、失敗の理由がわかってホッとした
じぶんはどういう人間なのかという事がわかり、ホッとした
ぼんやりとした生きづらさのつじつまが、そこでぴったりあった気がした
何かがおかしい、何かがうまくいかない と感じる
ADHDは「生まれつき」である
気ばかりあせって空回りする
ADHDの薬
ストラテラ(一般名:アトモキセチン)
コンサータ(一般名:メチルフェニデート)
ストラテラ
一般名:アトモキセチン
コンサータ
一般名:メチルフェニデート
ドーパミンを間接的に増やし、ADHDの症状を抑える。
ドーパミンを直接的に増やし、ADHDの症状を抑える。
効果が出るまでの期間 数週~6週ほど。 即効性がある。
持続時間 24時間 12時間
副作用など 食欲低下、眠気、頭痛など。 食欲低下、不眠、頭痛など。依存性のリスクが若干あり。
ADHDの薬記事一覧
ストラテラ(一般名:アトモキセチン)-ADHDの薬
ストラテラ(一般名:アトモキセチン)は前頭葉に働き、その機能を活性化させる効果があります。前頭葉は意欲や創造、実行を司るまさに脳の司令塔のような場所です。前頭葉が活性化することにより、ADHDの衝動性や不注意、多動性といった特徴を改善することができます。 脳の中にはニューロンと呼ばれる神経細胞がは...
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コンサータ(一般名:メチルフェニデート)-ADHDの薬
コンサータは、ドーパミンのトランスポーター(回収口)を阻害することによって、ドーパミンのシナプスでの働きを増やします。ストラテラが間接的にドーパミンの働きを活性化するのに対し、コンサータは直接ドーパミンの働きを活性化します。
ストラテラ
(アトモキセチン塩酸塩カプセル)
注意欠陥/多動性障害治療剤(選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害剤)
18歳以上の患者
1日40mgより開始し、1日80mgまで増量した後、1日80~120mgで維持す
る。
1日80mgまでの増量は1週間以上、その後の増量は2週間以上の間隔をあけて行う。
投与量は、1日1回又は1日2回に分けて経口投与する。
1日量は120mgを超えない。
18歳未満の患者
18歳未満の患者には、1日0.5mg/kgより開始し、その後1日0.8mg/kgとし、さらに1日1.2mg/kgまで増量
した後、1日1.2~1.8mg/kgで維持する。
増量は1週間以上の間隔をあけて行い、1日2回に分けて経口投与する。
1日量は1.8mg/kg又は120mgのいずれか少ない量を超えないこと。